39.らしくない




何を考えているのか全く読めないところとか
今何をしているのか、とか
これからどうするつもりなのか、とか
あたしのこと、どうおもっているのか、とか。

分からないことだらけのそういうところがあたしをひどくどうしようもない気持ちにさせる


傍にいて、離れていかないで、とすがると、彼は心底不思議そうに
どうしたんだよ、とあたしの頭をくしゃりと撫でた。
あたしはこれ以上バサラの顔を見ていられなくて、彼の次の言葉を聞きたくなくて、
思い切り背伸びをして彼の唇を塞いだ。

求められれば嬉しくて、繋ぎとめるのに必死で。
触れている箇所が熱くて、苦しくて、切なくて、それでも。
止まることを知らないかのように溢れる涙に視界がじんわりと歪む。
バサラ、バサラ、
どこにも行かないで、と駄々をこねる子供のようにがむしゃらに両腕を伸ばすと、
ここにいるだろ、と彼の優しい声が聞こえて安心してまた少し涙が出た。
もう彼なしでは、泣くこともできやしないとでもいうように。

どうしてこんな風になってしまったのだろう。
全くもって、あたしらしくもない。





ミレーヌらしくない!!!

2009/09/04